ひとりごと

2014/09/22

人間関係でちょっとイラッときたときに思い出す話。

コイン

「人類文明がなぜここまで急速に発展できたのか?」

という問いに対する一つの答えとして、「貨幣の誕生」が理由としてあげられるようです。

いやいや、欲望に駆られ、みんながあらゆる手段を講じてお金もうけに走った結果、文明が発展したとかいう話ではありません(そういう意味での発展は〇〇詐欺の類にみられますね)。

ご存じのとおり、昔々の貨幣が誕生する前は、物々交換が行われていました。しかし、自分の持っているものが相手の欲しいものとは限らないので、物々交換では自分が欲しいものが思うように手に入らないということが(たぶん)頻繁に発生してしまいます。

例えば、超絶美味なチョコレートを作る世界一のショコラティエが、いくら超絶美味なチョコレートを作ったところで、そのショコラティエが超絶欲しい妖怪ウォッチを持っている隣のおじさんがその超絶美味なチョコレートを欲しがらなければ、この超絶美味なチョコレートを作る世界一のショコラティエはいくらそれが世界一でもその妖怪ウォッチを永遠に手に入れられないということになります。困ったものです。

例え話がわかりにくくなったのでこの辺でやめておきますが、つまり物々交換の時代では、人は自分でいろいろなことをしなくてはならなかったということです。いくら農機具づくりの名人がいたとしても、それと交換してくれる人がいなくては小麦や肉が手に入らないので、自分で農業や狩りをやらなくてはならなかった、という感じです。

さて、ここで貨幣の登場です(ここまでの文章は80%無駄)。

するとどうでしょう。

貨幣という何にでも(愛は!?愛はどうなの!?)交換できる安定した価値をもつ媒体は、人々に完全なる分業をもたらしたのです。

これにより、例えば入会促進用のPRバナーを作るという生命維持活動とは全くかけ離れた仕事をしていても、何にでも交換できる貨幣(愛は!?愛はどうなの!?)で賃金が払われることで、無事に食事ができ、服を買い、家に住むことができるようになったのです。今では当たり前のことですが、貨幣誕生以前では考えられなかったことです。

そして、人々はひとつの仕事に集中しすることで、より効率的に知識を蓄積し、技術を磨き、研究を進めて、いろんなものが生み出されるようになりました。

そう、貨幣による分業によって、人類は急速な発展を遂げることができたのです。

 

さて、ここであなたが例えば、満員電車の中でシャカシャカヘッドホンを鳴らし背負ったリュックをガンガンぶつけてくる無法者に対してイライラしているとします。

そこでこう思うのです。

この人も、本来自分がしなければならない何か大切なことを、私の代わりにやっているのだと。そうすると、まぁささいなことは許せる気がしませんか?

人は一人では生きられないといいますが、時に一人で生きていけるように思えるのも、「貨幣」のせいかもしれません。客が店員を土下座させるという事件もいくつか起こっている昨今ですが、時には自分でなんでもやらなければ生きていけなかった古代人に思いをはせつつ、お互い敬意をもって暮らしたいものですね。

 

手をつなぐ

(文:ムラカミ)